国旗損壊罪(国旗の損壊等の処罰に関する法律案)は、自国の国旗である「日の丸」を公然と破ったり燃やしたりする行為を処罰するために新設が検討されている国会提出法案です。

現行の刑法には、外国の国旗を侮辱目的で傷つける行為を処罰する「外国国章損壊罪」が存在する一方、自国の国旗の損壊自体を直接罰する規定はありません。
他人の所有物を壊せば器物損壊罪、官公署のものを壊せば公務執行妨害罪が適用されますが、「自ら購入した国旗を公の場で損壊する行為」は現行法では処罰対象外となっています。

この法的不備を解消し「国旗を大切に思う国民感情」を守るため、自民党や日本維新の会などが中心となり、実効性のある新法の制定に向けた動きが本格化しています。
審議では、イラストやお子様ランチの旗、映画の上映などは対象外とすることが明記されましたが、損壊行為のライブ配信やSNS投稿の扱いをめぐり、法的な線引きの精査が続いています。
国家の尊厳や象徴を守るべきとする意見と、表現の自由を不当に制限しかねないという懸念が衝突する、国民的論争を呼ぶテーマです。